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報告記
第2回国際もやもや病ミーティング報告記(2011年7月21~22日)
著者: 菊田健一郎1
所属機関: 1福井大学医学部脳脊髄神経外科
ページ範囲:P.1204 - P.1205
文献購入ページに移動会はチューリッヒ大学子供病院にある小さな階段教室式のホールで行われた.初日は午後からKhan先生,Meuli教授のopening remarkのあと,honorary guest speakerである米川泰弘先生の講演で開始された.米川先生は京都大学の助教授時代に厚生労働省もやもや病研究班に参加されていたが,日本のもやもや病研究の歴史的背景,さらにチューリッヒに移られてからの研究成果について総括された.次に,Micheal Scott先生(Harvard Medical School)が米国のもやもや病診療についてまとめられた.25年間に小児もやもや症候群に対して行われた611件のEDAS(encephalo-duro-arterio-synangiosis)手術の手技と成績を発表されたが,術中に脳虚血モニタリングとして脳波を積極的に用いられている点は日本と異なっており興味深かった.
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