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書評
『高次脳機能障害のリハビリテーション第2版 実践的アプローチ』--本田 哲三●編 フリーアクセス
著者: 小川恵子1
所属機関: 1聖隷クリストファー大学リハビリテーション学部
ページ範囲:P.408 - P.408
文献購入ページに移動そこで,現場のセラピストたちが実践の手引き書として活用できると感じたのが本書であった.診断の基準,評価の視点,日常生活の状態に合わせた対応と復職に至るリハビリテーションプログラムが具体的に提示され,「見えない障害」をどのようにとらえ,支援を行うかについて,即運用が可能な内容で,しかも読みやすい文章で紹介されていた.これは,医療福祉に携わる人間だけでなく,障害をもつ対象者の家族にも高次脳機能障害に対応する道標になったのではないかと思われる.しかしながら,高次脳機能障害の研究の発展は著しく,発刊から5年が経過して,その記載された知見に付け加えて他書を参考にすることがあったのは否めなかった.
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