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追悼
佐野圭司先生のご逝去を悼む
著者: 髙倉公朋1
所属機関: 1東京大学
ページ範囲:P.426 - P.427
文献購入ページに移動 東京大学名誉教授佐野圭司先生が2011年1月6日に享年90歳でご逝去になりました.
先生は1945年に東京帝国大学をご卒業になり,同大学第一外科大槻菊男教授の下で外科学全般を学ばれました.その後清水健太郎先生が教授を継がれ,佐野先生は助教授として脳神経外科学の研鑽を積まれました.その間カリフォルニア大学サンフランシスコ校脳神経外科のNaffizigerとBaldrey教授の下へご留学,研究としては神経病理学のMalamed教授と精神神経発作のある患者脳のアンモン核の変性について研究業績を報告されています.清水教授のご退官後,1962年に脳神経外科学講座は第一外科学講座から独立し,先生はその初代教授に就任されました.先生のライフワークは脳腫瘍と機能的脳神経外科の分野でありましたが,特に定位的脳神経外科手術に関心をもたれ,てんかん,不随意運動,さらに凶暴症のような精神疾患の治療に精力的な研究をされ,多くの成果を発表されました.先生は国際会議で熱心に活躍され,1973年の第5回国際脳神経外科学会会長に選ばれて,その学会を東京で開催されました.その他にも日本脳神経外科学会総会,アジア・オーストラリア州脳神経外科学会など多数の学会を主催されました.先生のご業績は海外で広く認められ,全世界脳神経外科学会連合の名誉会長,米国,ドイツ,スカンジナビア脳神経外科学会など多数の学会の名誉会員に選ばれておられます.
先生は1945年に東京帝国大学をご卒業になり,同大学第一外科大槻菊男教授の下で外科学全般を学ばれました.その後清水健太郎先生が教授を継がれ,佐野先生は助教授として脳神経外科学の研鑽を積まれました.その間カリフォルニア大学サンフランシスコ校脳神経外科のNaffizigerとBaldrey教授の下へご留学,研究としては神経病理学のMalamed教授と精神神経発作のある患者脳のアンモン核の変性について研究業績を報告されています.清水教授のご退官後,1962年に脳神経外科学講座は第一外科学講座から独立し,先生はその初代教授に就任されました.先生のライフワークは脳腫瘍と機能的脳神経外科の分野でありましたが,特に定位的脳神経外科手術に関心をもたれ,てんかん,不随意運動,さらに凶暴症のような精神疾患の治療に精力的な研究をされ,多くの成果を発表されました.先生は国際会議で熱心に活躍され,1973年の第5回国際脳神経外科学会会長に選ばれて,その学会を東京で開催されました.その他にも日本脳神経外科学会総会,アジア・オーストラリア州脳神経外科学会など多数の学会を主催されました.先生のご業績は海外で広く認められ,全世界脳神経外科学会連合の名誉会長,米国,ドイツ,スカンジナビア脳神経外科学会など多数の学会の名誉会員に選ばれておられます.
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