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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科39巻7号

2011年07月発行

文献概要

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編集後記

著者: 片山容一

所属機関:

ページ範囲:P.726 - P.726

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 本号の扉で,齋藤 清教授が手術をすべきかどうか決断することの難しさを述べておられる.まったく同感である.私も,最善の決断をするために,何か普遍の論理がないものかといつも思う.

 しかし,そんな普遍の論理などは存在しない.個々の患者の病態は,あまりにも多様で,しかも予測できない要素を含んでいる.リスクの高い手術に挑戦するとなると,自分の技量の的確な評価も必要である.患者を天命に委ねてしまえば,自分の責任からは逃れられる.それでも,私たちは,天命に逆らって,自分から責任を負うという決断をする.そんな決断は,疑問の余地のない論理によるものではないことも少なくない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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