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特別寄稿
AANS 79th Annual Scientific Meeting(2011年4月9~13日)--AANS杉田虔一郎記念国際シンポジウムに寄せて・2
著者: 本郷一博1
所属機関: 1信州大学脳神経外科
ページ範囲:P.919 - P.921
文献購入ページに移動 2011年4月9日から13日まで,米国コロラド州デンバーにて第79回米国脳神経外科学会(AANS)がトロント大学のProf.Rutka会長のもとに開催された(写真1).今回のAANSは,特に2つの点で日本の脳神経外科にとりとても意義深い学会であったので,ここにご報告させていただく.1つは,杉田虔一郎先生を偲び,また業績をたたえるためAANSのプログラムの1つとしてSugita International Symposiumが開催されたこと(写真2),もう1つは,信州大学名誉教授の小林茂昭先生が,AANS International Lifetime Recognition Awardを受賞されたことである(写真3).杉田先生は信州大学および名古屋大学の教授をされ,小林先生は杉田先生の後任として信州大学の教授をされていた.いずれも信州大学に深く関わっており,お二人を師にもち信州大学に所属している私にとって,誠に光栄で感慨深いことであった.
会長のProf.Rutkaが今回このような企画を考えられたのは,本誌8月号の記事でも紹介しているように,杉田先生が教授として名古屋大学に戻られたときに始められたSugita Scholarshipに留学生として来日し,杉田先生からマイクロサージェリーをはじめ多くのことを学んだことがきっかけとなっている.Prof.Rutkaご自身が会長をされる学会のときに,このようなシンポジウムを企画したいと以前から考えていたのだと思う.AANS側はテンプル大学のProf.Loftusに,日本側では名古屋大学の若林俊彦教授と私に企画運営への協力要請があり,一緒にお手伝いをさせていただいた.
会長のProf.Rutkaが今回このような企画を考えられたのは,本誌8月号の記事でも紹介しているように,杉田先生が教授として名古屋大学に戻られたときに始められたSugita Scholarshipに留学生として来日し,杉田先生からマイクロサージェリーをはじめ多くのことを学んだことがきっかけとなっている.Prof.Rutkaご自身が会長をされる学会のときに,このようなシンポジウムを企画したいと以前から考えていたのだと思う.AANS側はテンプル大学のProf.Loftusに,日本側では名古屋大学の若林俊彦教授と私に企画運営への協力要請があり,一緒にお手伝いをさせていただいた.
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