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研究
Atlanto-Axial Dislocation—Instability Indexと手術適応
著者: 阿部弘1 都留美都雄1 三森研自1 角田実2 高木宏2
所属機関: 1北海道大学脳神経外科 2釧路労災病院脳神経外科
ページ範囲:P.57 - P.72
文献購入ページに移動最近注目をあびるようになったatlanto-axial dislocation(以下A.-A.1).と略す)は,成因については種々の説があり,歯状突起の形態異常の有無及び程度によって治療法も異り,論議の多い症候群である.
1933年Robersts40)がodontoid agenesisを報告して以来,レ線診断,症状,成因,治療等に関する報告も数多くみられている,本邦では志田45)によるodontoidfractureの1例報告にはじまり,荒木4)は1961年歯突起欠損の1例を報告している.数例以上の経験をまとめたものは大河内36)による報告が最初であり,横田51)は小児例3例の経験を発表している.最近では長島による病態生理,手術等に関する報告32,32,34)がある.
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