文献詳細
文献概要
研究
Cervical Spondylosisと頸椎脊椎管前後径について(その2)
著者: 佐藤正治1 都留美都雄1
所属機関: 1北海道大学脳神経外科
ページ範囲:P.971 - P.977
文献購入ページに移動 symptomatic cervical spondylosis 96例について頸椎管前後径をレ線的に測定し,myelopathyの有無,manometric Queckenstedts's testにおけるくも膜下腔の閉塞の有無によって比較検討した.
1)BoijsenおよびBurrowsの方法にしたがうAPD(Fig. 1-a)が15mm以下では椎体後縁中央のbony spurやdisc herniaによりmyelopathyとくも膜下腔閉塞の可能性が生じ,12mm以下では両者はほぼ必発する.
2)myelogramから測定したTPD(Fig. 1-b)は11mm以下でmyelopathyの10mm以下でくも膜下腔閉塞の可能性が生じ,8mm以下ではmyelopathyは必発する.
3)APDが15mm以下の狭い頸椎管では3mm以上のbony spurやdisc herniaが椎管腔中央部に突出するとmyelopathyおよびくも膜下腔閉塞をきたす可能性がある.
4)myelopathyを呈するもののうちmanometric Queckenstedt's testにてくも膜下腔の閉塞がみられるものはより強い脊髄への圧迫が認められmanometric Queckenstedt's testはcervical spondylosisの手術適応の決定のよい指標となる.
本論文は,昭和49年度,昭和50年度,文部省科学研究費補助金(一般研究C)による研究の一部である.
1)BoijsenおよびBurrowsの方法にしたがうAPD(Fig. 1-a)が15mm以下では椎体後縁中央のbony spurやdisc herniaによりmyelopathyとくも膜下腔閉塞の可能性が生じ,12mm以下では両者はほぼ必発する.
2)myelogramから測定したTPD(Fig. 1-b)は11mm以下でmyelopathyの10mm以下でくも膜下腔閉塞の可能性が生じ,8mm以下ではmyelopathyは必発する.
3)APDが15mm以下の狭い頸椎管では3mm以上のbony spurやdisc herniaが椎管腔中央部に突出するとmyelopathyおよびくも膜下腔閉塞をきたす可能性がある.
4)myelopathyを呈するもののうちmanometric Queckenstedt's testにてくも膜下腔の閉塞がみられるものはより強い脊髄への圧迫が認められmanometric Queckenstedt's testはcervical spondylosisの手術適応の決定のよい指標となる.
本論文は,昭和49年度,昭和50年度,文部省科学研究費補助金(一般研究C)による研究の一部である.
掲載誌情報