文献詳細
文献概要
症例
同一動脈,同一領域に脳動脈瘤と脳動静脈奇形が存在した1例
著者: 土田博美1 宮崎雄二1
所属機関: 1札幌医科大学脳神経外科
ページ範囲:P.997 - P.1003
文献購入ページに移動Ⅰ.はじめに
脳動脈瘤と脳動静脈奇形を併有した症例は1942年Walsh and King12)によって最初の報告が行われて以来,かなり報告されているが,両者が同一部位において同一動脈から発生した症例の報告は少ない,しかもこのような症例に対する手術的治療は両者が別個に発生した症例に比して複雑である.
著者らは,脳動脈瘤と脳動静脈奇形が左頭頂葉において相接して存在し,しかも両者が中大脳動脈のAngulararteryから発生していた1例を経験したので,本例について報告するとともに,いささか文献的考察を行いたいと思う.
脳動脈瘤と脳動静脈奇形を併有した症例は1942年Walsh and King12)によって最初の報告が行われて以来,かなり報告されているが,両者が同一部位において同一動脈から発生した症例の報告は少ない,しかもこのような症例に対する手術的治療は両者が別個に発生した症例に比して複雑である.
著者らは,脳動脈瘤と脳動静脈奇形が左頭頂葉において相接して存在し,しかも両者が中大脳動脈のAngulararteryから発生していた1例を経験したので,本例について報告するとともに,いささか文献的考察を行いたいと思う.
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