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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科4巻11号

1976年11月発行

文献概要

診断セミナー

Dejerine-Roussy症候群

著者: 亀山正邦1

所属機関: 1京都大学老年科

ページ範囲:P.1045 - P.1049

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I.定義
 Dejerine-Roussy症候群は,視床の主として後外側腹側核(Nucl.ventralis posterolateralis,VPLと略)がおかされたときにみられる症候群で,知覚中継核の障害を中心としたものである.この症候群は,視床障害の1つのMerkmalとして重要であるが,いうまでもなく,視床障害によるすべての症候がそれにつきるものではない.
 この症候群の特徴は,臨床的に比較的に多くみられること,各種の症候の組み合わせによって,臨床レベルにおいても病変部位の判定が比較的に容易になしうること,症状の中に,治療上問題となるものが少なくないことなどにある.従来述べられてきた視床症候群は,正しくはDejerine-Roussy症候群と称されるべきである1)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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