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Dejerine-Roussy症候群
著者: 亀山正邦1
所属機関: 1京都大学老年科
ページ範囲:P.1045 - P.1049
文献購入ページに移動I.定義
Dejerine-Roussy症候群は,視床の主として後外側腹側核(Nucl.ventralis posterolateralis,VPLと略)がおかされたときにみられる症候群で,知覚中継核の障害を中心としたものである.この症候群は,視床障害の1つのMerkmalとして重要であるが,いうまでもなく,視床障害によるすべての症候がそれにつきるものではない.
この症候群の特徴は,臨床的に比較的に多くみられること,各種の症候の組み合わせによって,臨床レベルにおいても病変部位の判定が比較的に容易になしうること,症状の中に,治療上問題となるものが少なくないことなどにある.従来述べられてきた視床症候群は,正しくはDejerine-Roussy症候群と称されるべきである1).
Dejerine-Roussy症候群は,視床の主として後外側腹側核(Nucl.ventralis posterolateralis,VPLと略)がおかされたときにみられる症候群で,知覚中継核の障害を中心としたものである.この症候群は,視床障害の1つのMerkmalとして重要であるが,いうまでもなく,視床障害によるすべての症候がそれにつきるものではない.
この症候群の特徴は,臨床的に比較的に多くみられること,各種の症候の組み合わせによって,臨床レベルにおいても病変部位の判定が比較的に容易になしうること,症状の中に,治療上問題となるものが少なくないことなどにある.従来述べられてきた視床症候群は,正しくはDejerine-Roussy症候群と称されるべきである1).
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