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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科4巻11号

1976年11月発行

文献概要

研究

Dimer-X® Ventriculography

著者: 鎌野秀嗣1 天野数義1 花村哲1 畠中坦1

所属機関: 1帝京大学脳神経外科

ページ範囲:P.1065 - P.1073

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 水溶性造影剤による脳室造影は1964年Campbell,Heimburgerら2)によってMeglumine iothalamate(Conray®)を用いてはじめて行われて以来,多くの報告がなされている.その主たる副作用は痙攣の発生であり16,17,19),造影剤が脳表を刺激することにより起こると考えられている.最近Fig.1に示したようなConray® 2分子を結合させた形のMeglumine iocarmate(Dimer-X®)が開発され,当初脊髄造影に用いられていたが5),1971年Gonsette4)が動物実験の結果,痙攣誘発性がConray®に比して低く安全性の高いことを確かめ,脳室造影に用いて以来,いくつかのDimer-X®による脳室造影の報告1,13,18,23)がなされている.著者らもこの新造影剤を1973年以来常用して,脳室撮影を行っている.その手技,特徴,診断的価値について論ずる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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