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症例
Redundant Nerve Root Syndrome—症例報告と文献考察
著者: 小山素麿1 花北順哉1 石川純一郎1 近藤明悳1
所属機関: 1福井赤十字病院脳神経外科
ページ範囲:P.1113 - P.1117
文献購入ページに移動脊髄血管撮影が脊髄血管腫の診断にきわめて有効な検査法であることはすでに良く知られており,その普及とともに発見率あるいは手術成績が向上してきている.myelogramで蛇行した陰影欠損がみられるときまず考えられるのは血管腫であり,血管撮影によってその性状,大きさ,分布などが確かめられる6,7,10,13).
もしmyelogramでみられた蛇行状の陰影欠損が当を得た血管撮影で造影されないとき,例外的に adhesive arachnoiditis2)あるいはhypertrophic interstitial neuritis of Dejerine-Sottas1)を考慮しなければならないし血管腫自身の血栓形成という報告もある12).
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