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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科4巻12号

1976年12月発行

文献概要

手術手技

視神経管開放術

著者: 深道義尚1

所属機関: 1関東労災病院眼科

ページ範囲:P.1137 - P.1142

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Ⅰ.はじめに
 視神経管開放術は,視神経管の骨壁を除去して,内部にある視神経の減圧を目的とする手術である.視神経の解剖的な走行を考えた場合,この手術法には,原則的に異なる2つの方法の存することが理解できると思う.すなわち,開頭して視神経管の上壁を除去する方法と,前方の筋骨洞を経て,その内側壁を除去する方法である。いずれにしろ,管壁の一部を除去して視神経の減圧を行うことには変わりはないが,視神経管の全長にわたって減圧を行うためには,開頭による方法がすぐれていると考えられる.経筋骨洞法による場合には,全長の2/3程度開放できるのみである.
 ところで,私の行っている視神経管開放術は,この経篩骨洞法である.この方法は,1960年に佐藤爾氏が考え,仁保氏が行った方法であるが,原理的にはその約20年前から一部には知られていた方法である.私の手術法は,原理的には佐藤氏の方法によっているが,手技としては,仁保氏の方法とは少々異なるようである.以下にその手術法と一部の手術成績を述べてみたいと思う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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