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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科4巻12号

1976年12月発行

文献概要

診断セミナー

小児の嘔吐—鑑別診断

著者: 福山幸夫1 北原久枝1

所属機関: 1東京女医科大学小児科

ページ範囲:P.1143 - P.1147

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Ⅰ.はじめに
 おそらく嘔吐をしたことのない子どもはいないであろう.嘔吐は日常ごく普通にみられる症状であり,一種の生理現象ともみなされる一過性の嘔吐が日常生活の中でしばしば起こっている.
 「吐きっぽい子」というレッテノレの子どもがいる.たとえば咳をしたり,錠剤を無理して飲んだり,診察で舌圧子を口内に入れようとしただけで吐いてしまう手合いの子どもである.これは神経質な子どもがいやなことを無理強いされるときに示す心理的反射的嘔吐であり,医学的にはあまり重大な問題ではない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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