icon fsr

文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科4巻12号

1976年12月発行

文献概要

症例

被膜骨化を認めた慢性硬膜下血腫の1治験例とその文献的考察

著者: 遠藤俊郎1 佐藤壮1 鈴木二郎1

所属機関: 1東北大学脳疾患研究施設脳神経外科

ページ範囲:P.1193 - P.1197

文献購入ページに移動
Ⅰ.はじめに
 慢性硬膜下血腫の発生あるいはその消長過程に関してはいまだに定説はないが,ひとたび吸収過程に人った血腫被膜には結合織性の成分が増殖し,器質化していき,一部のものでは被膜の石灰化,さらには骨化へと変化が進むものと考えられている.しかし実際には被膜の石灰化や骨化を認める症例は決して多くはなく,特に組織学的に骨化を認めた症例はきわめて稀である.最近我々は血腫被膜に骨化を認めた興味ある慢性硬膜下血腫の1例を経験したので報告し,若干の考察を加える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?