icon fsr

文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科4巻2号

1976年02月発行

文献概要

症例

ほぼ完全な自然消失をきたした脳動静脈奇形の1例

著者: 佐々木潮1 板垣徹也1 清水英範1 高橋勝1

所属機関: 1松江赤十字病院脳神経外科

ページ範囲:P.175 - P.181

文献購入ページに移動
Ⅰ.はじめに
 脳動静脈奇形(AVM)は,脳動脈瘤と共にクモ膜下出血をきたす2大疾患ではあるが,保存的治療の予後も,脳動脈瘤に比べれば比較的良好であり,種々の条件により保存的,対症的な治療に終ることも多い13).このように自然放置されたAVMの形態的変化について検討した報告は意外に少なく,このなかでもAVMの自然治癒の報告例は極めて稀であり,文献上10例に満たない3-6,8,9,11,18)
 我々は,左半身麻痺で発症した右頭頂部のAVMが3年後のangiographyでほぼ完全に自然治癒した症例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら