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研究
開頭術術前術後の神経耳科学的検査
著者: 田島正孝1
所属機関: 1名古屋大学脳神経外科
ページ範囲:P.459 - P.464
文献購入ページに移動Ⅰ.緒言
脳神経外科を訪れる患者の中でも,めまいや平衡障害を訴える患者は多くいるが,これらの患者の中には神経学的所見に乏しく,いろいろの検査を行っても何ら病的所見を示さないものが珍しくない.このような場合に,神経耳科学的検査が診断上重要な役割を果すことがしばしばあり,このことはすでに従来より多くの報告がある.一方神経耳科学的検査は何回もくり返し検査することができ,経時的および定量的な変化を観察することができる.
開頭術の術後に脳幹および大脳半球の障害が一過性に起こるであろうことは十分に想像されることであるが,手術直後の安静を要する状態で患者に負担のかかる検査をくり返し行うことは困難である.
脳神経外科を訪れる患者の中でも,めまいや平衡障害を訴える患者は多くいるが,これらの患者の中には神経学的所見に乏しく,いろいろの検査を行っても何ら病的所見を示さないものが珍しくない.このような場合に,神経耳科学的検査が診断上重要な役割を果すことがしばしばあり,このことはすでに従来より多くの報告がある.一方神経耳科学的検査は何回もくり返し検査することができ,経時的および定量的な変化を観察することができる.
開頭術の術後に脳幹および大脳半球の障害が一過性に起こるであろうことは十分に想像されることであるが,手術直後の安静を要する状態で患者に負担のかかる検査をくり返し行うことは困難である.
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