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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科4巻5号

1976年05月発行

文献概要

症例

Dural Arteriovenous Malformation of the Posterior Fossa—特にその本態および治療について

著者: 高久晃1 佐藤智彦1 坂本哲也1 鈴木二郎1

所属機関: 1東北大学脳疾患研究施設脳神経外科

ページ範囲:P.489 - P.501

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Ⅰ.はじめに
 後頭蓋窩に発生し,内頸動脈天幕枝および硬膜枝,外頸動脈,椎骨動脈などの頭蓋外血管を流入動脈とし,横静脈洞あるいはS字状静脈洞へ流入する一連の動静脈奇形はその症状,動静脈血短絡動態の面で他の脳動静脈奇形とは明らかに区別されるべき疾患群である.
 しかしその報告は比較的新しく,主たその名称もまちまちであり,この疾患群に対しては2,3の異なった名称での報告が認められる1-7,9,11-16,19-21).1966年Newton11),1968年Nicola12)らはこの一群の動静脈奇形をdural arteriovenous malformation of the posterior fossaとして報告しているが,本疾患における動静脈血短絡の場が脳内ではなく天幕上下の硬膜,および大脳鎌,天幕などあくまでも硬膜そのものが主役であることを考えるとき,この名称が現在のところではこの疾患の病態をもっともよく表現しているように思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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