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症例
脊髄動静脈奇形"glomus type"の1手術例
著者: 岩槻清12 吉岡純二1 久山秀幸1 西本詮1
所属機関: 1岡山大学脳神経外科 2川崎医科大学脳神経外科
ページ範囲:P.503 - P.507
文献購入ページに移動近年脊髄動静脈奇形の外科的療法は選択的脊髄動脈造影の発達とmicrosurgical techniqueの導入により飛躍的に向上し,全摘出が可能なものも数多くみられ,本邦でもその報告が増加しつつある.しかし本邦例をも含めて,"single coiled type"の全摘出の報告が多く,intramedullary nidusをもつ"glomus type"の手術症例の報告は比較的少なく,全摘出は不可能とさえいわれている.
われわれは最近前根動脈を輸入血管とし,intramedullary nidusをもち,前および後脊髄静脈を輸出血管とした脊髄動静脈奇形,すなわちDiChiroらのいうglomus typeの症例に輸入血管の電気凝固と亜全摘出の二者併用を試み,症状の改善をみたので若干の文献的考察を加え報告する.
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