icon fsr

文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科4巻5号

1976年05月発行

文献概要

症例

脊髄動静脈奇形"glomus type"の1手術例

著者: 岩槻清12 吉岡純二1 久山秀幸1 西本詮1

所属機関: 1岡山大学脳神経外科 2川崎医科大学脳神経外科

ページ範囲:P.503 - P.507

文献購入ページに移動
Ⅰ.はじめに
 近年脊髄動静脈奇形の外科的療法は選択的脊髄動脈造影の発達とmicrosurgical techniqueの導入により飛躍的に向上し,全摘出が可能なものも数多くみられ,本邦でもその報告が増加しつつある.しかし本邦例をも含めて,"single coiled type"の全摘出の報告が多く,intramedullary nidusをもつ"glomus type"の手術症例の報告は比較的少なく,全摘出は不可能とさえいわれている.
 われわれは最近前根動脈を輸入血管とし,intramedullary nidusをもち,前および後脊髄静脈を輸出血管とした脊髄動静脈奇形,すなわちDiChiroらのいうglomus typeの症例に輸入血管の電気凝固と亜全摘出の二者併用を試み,症状の改善をみたので若干の文献的考察を加え報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?