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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科4巻6号

1976年06月発行

文献概要

手術手技

三叉神経痛の手術

著者: 最上平太郎1 池田卓也1

所属機関: 1大阪大学脳神経外科

ページ範囲:P.525 - P.531

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Ⅰ.はじめに
 三叉神経痛の手術は欧米ではよく行なわれるありふれた手術の1つであり,これに関する文献は枚挙にいとまのないほど多数見られる.しかしながら,本邦ではそれほど多くは行なわれていない.これは痛みに対する欧米人と日本人の考え方の差によるものかもしれない.
 手術方法は三叉神経の末梢レベルから中枢レベルに至るまでの各段階で種々の方法がある.現在では麻酔科のペインクリニックなどで末梢枝や半月神経節へのブロックがよく行なわれており,その成績もきわめてよい.注射療法で効果のよくないというところはそれほど真剣に注射療法に取組んでいないからだという人もあるほどである.またテグレトールなどの薬物療法などもしばしば奏効する.手術はこれらの療法で効果がみられない場合に適応とされるが,アルコールなどの注射療法は再発があるということや観血的療法を行なう際にかえって癒着などのため支障をきたすことがあるといった理由のためこれを嫌う人もある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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