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小児の脳シンチグラフィー—脳腫瘍例53例と非腫瘍例199例の分析
著者: 能勢忠男1 国保能彦1 中川邦夫1 吉井与志彦1 有水昇2 内山暁2 牧豊3 秋本宏3
所属機関: 1千葉大学脳神経外科 2千葉大学放射線科 3筑波大学脳神経外科
ページ範囲:P.577 - P.584
文献購入ページに移動脳scintigraphyは,現在では頭蓋内疾患の安全な診断法としての価値は高い.しかしながら,本法に関する小児例の報告はきわめて少ない4,6,14,16,18,19,20,24,29,31,32,33,35).
その理由のおもなものとしては,1)発育途上にある小児の被曝線量の問題28),2)長時間,小児を安静にかつ正しい位置に固定することの困難さ,3)一般に,小児には後頭蓋窩腫瘍が多いが,従来,本検査法では後頭蓋窩腫瘍の診断率が低いといわれていたことなどであろう.
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