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症例
外傷性内頸動脈閉塞症の3例
著者: 白井鎮夫1 伴野悠士1 大和田哲夫1 牧豊2
所属機関: 1松戸市立病院脳神経外科 2筑波大学脳神経外科
ページ範囲:P.605 - P.610
文献購入ページに移動外傷性内頸動脈閉塞症は,Verneuil(1872)31)によって初めて報告された.以来,脳血管撮影法の普及にともない,多くの報告が相次いでなされた.それらによると,本症は,外見上軽微と思われる外傷といえども油断のならないこと,受傷後,潜伏期間をもって発症し,硬膜外血腫を疑わしめる徴候を示すこと,いったん発症した場合には,予後はきわめて不良であることなどが,一般に認められている.
著者らは,頭蓋底骨折に合併した3症例を報告するとともに,文献上集計しえた頭頸部非穿通性外傷に合併した74例2-11,13-23,25-30,32-36)をもとに,本症の臨床的特徴について考察を加えたので報告する.
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