icon fsr

文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科4巻7号

1976年07月発行

文献概要

手術手技

髄液瘻の手術

著者: 岩渕隆1

所属機関: 1弘前大学脳神経外科

ページ範囲:P.625 - P.634

文献購入ページに移動
Ⅰ.はじめに
 脳脊髄液腔が外界と交通して脳脊髄液が漏出する状態は,髄液瘻(漏)cerebrospinal fluid fistula,CSF fistula,Liquorfistelと呼びならわされて来た.更に外界への漏出経路によって髄液鼻漏CSF rhinorrh(o)ea,髄液耳漏CSF otorrh(o)ea,髄液皮膚瘻CSF-cutaneous fistulaなどと呼ばれている.
 古く17世紀後半に既に記載があるといわれ35),1923年にはGrantによって最初の手術例が報告され18),今日大抵の成書には記載があり,決して新しくも華々しくもない分野ではあるが,今日でも続発症に悩まされたり,反復する手術を余儀なくさせられる例があることも事実である32,43),そこで手術手技を中心に関連する問題を整理して,治療成績の向上に役立てたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら