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研究
下垂体およびその近傍腫瘍の内分泌学的検討(第8報)—Acromegaly患者のGH分泌に関する臨床的研究
著者: 森信太郎1 魚住徹1 渡部優2 滝本昇2 最上平太郎2 橋本琢磨3 大西利夫3 宮井潔3 熊原雄一3 松本圭史4
所属機関: 1広島大学脳神経外科 2大阪大学脳神経外科 3大阪大学中央臨床検査科 4大阪大学第2病理
ページ範囲:P.649 - P.661
文献購入ページに移動末端肥大症あるいは巨人症における病気の本態が過剰なGH作用にあることは周知の事実であるが,そのGH分泌の病態に関しては必ずしも明確にされていない.
すなわちacromegalyにおけるGH分泌がいわゆる腺腫からの自律性のGH分泌であるのか,あるいは視床下部からの調節下にあるのか,GH分泌が何らかの内因性,外因性の因子により変動するが,症状の激しさは血中GH濃度に平行するのか,GH過剰症の結果として二次的に他の下垂体ホルモンへの影響が起こりうるかなど手近な例をひいても不明確な点が誠に多い.
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