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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科4巻8号

1976年08月発行

文献概要

症例

Craniolacunia(Lacunar skull,Luckenschadel)—2症例と文献的考察

著者: 重森稔1 本田英一郎1 正島和人1 永山清高2 高城信彦2

所属機関: 1久留米大学脳神経外科 2恩賜財団済生会八幡病院小児科

ページ範囲:P.785 - P.790

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Ⅰ.はじめに
 Craniolacunia(Lacunar skull,Luckenschadel)は,脊髄髄膜瘤や脳瘤の患者にしばしば生下時より認められ,欧米では髄膜瘤の頻度が高いこともありその原因,臨床的意義などに関してかなりの報告が認められる4,11,13).また,最近ではとくに脊髄髄膜瘤に対して早期手術を考慮する場合,craniolacuniaの有無がその適応の目安の1つになりうるとする報告も認められる12,13).しかしながら,本邦においては注目されることが少なく,その詳細に関する記述はほとんどみられない2,10)
 最近われわれは,腰部髄膜瘤,髄膜脳瘤を伴った2例craniolacuniaを経験したので,その特異なレ線像とともに原因,臨床的意義,予後などにつき多少の文献的考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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