文献詳細
文献概要
症例
頸髄ガラス片貫通の1例
著者: 宮崎雄二1 稲葉憲一1
所属機関: 1札幌医科大学脳神経外科
ページ範囲:P.799 - P.803
文献購入ページに移動Ⅰ.いとぐち
脊髄が異物の穿通によって損傷された症例は戦時外傷としては稀ではないが,家庭内事故によって発生した症例はきわめて稀である.
著者らはガラス戸が頸部へ落下し,ガラス破片が串ざし状に高位頸髄内を貫通残留した1例を経験し,本例に対してガラス片の除去手術を行ったので報告するとともに,頸髄部部分的の損傷による特異な神経症状についても検討報告する.
脊髄が異物の穿通によって損傷された症例は戦時外傷としては稀ではないが,家庭内事故によって発生した症例はきわめて稀である.
著者らはガラス戸が頸部へ落下し,ガラス破片が串ざし状に高位頸髄内を貫通残留した1例を経験し,本例に対してガラス片の除去手術を行ったので報告するとともに,頸髄部部分的の損傷による特異な神経症状についても検討報告する.
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