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総説
中枢神経の再生と可塑性
著者: 佐藤文明1
所属機関: 1自治医科大学脳神経外科
ページ範囲:P.823 - P.830
文献購入ページに移動 哺乳動物の中枢神経において神経線維の再生が見られることは一般に認められている.しかし再生神経線維の伸長は微弱で限定されており,機能回復の主役をなしているとは思われない.
中枢神経が部分的に破壊されても,機能的回復が見られることを,われわれは日常経験している.たとえば脳・脊髄損傷や血管障害で後遺神経症候が出現しても,数カ月—数年の間にかなり回復する.コルドトミーのような除痛手術後においても,痛みの再発はほとんど必発である.
中枢神経が部分的に破壊されても,機能的回復が見られることを,われわれは日常経験している.たとえば脳・脊髄損傷や血管障害で後遺神経症候が出現しても,数カ月—数年の間にかなり回復する.コルドトミーのような除痛手術後においても,痛みの再発はほとんど必発である.
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