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手術手技
後頭蓋窩血腫の手術
著者: 平井秀幸1
所属機関: 1神奈川県交通救急センター・済生会神奈川県病院脳神経外科
ページ範囲:P.831 - P.838
文献購入ページに移動緒言
頭蓋内血腫の治療に当たっては迅速適確な診断治療が行われることが重要であることはいうまでもない.とくに後頭蓋窩血腫に対しては天幕上のものに比して発生頻度が低く,診断も困難であり,さらに解剖学的特殊性からみて障害が急速に脳幹におよび症状の進展が著しく致命的となるので,日常,救急頭部外傷患者の治療に際して,その存在を念頭におき,疑のあるものには直ちに診断,手術が可能な態勢と心がまえをもっていないと患者の救命を図かることは不可能である.
われわれの施設で10年間に経験した後頭蓋窩硬膜外血腫手術8症例,後頭蓋窩水腫手術8症例について概要を報告し,その診断,経過の問題点を中心に解説する.さらに診断をすすめていく時点より手術までの処置に関して留意すべき点を述べ,その手術方法につきわれわれの経験した症例に基づいて説明を行うこととする.
頭蓋内血腫の治療に当たっては迅速適確な診断治療が行われることが重要であることはいうまでもない.とくに後頭蓋窩血腫に対しては天幕上のものに比して発生頻度が低く,診断も困難であり,さらに解剖学的特殊性からみて障害が急速に脳幹におよび症状の進展が著しく致命的となるので,日常,救急頭部外傷患者の治療に際して,その存在を念頭におき,疑のあるものには直ちに診断,手術が可能な態勢と心がまえをもっていないと患者の救命を図かることは不可能である.
われわれの施設で10年間に経験した後頭蓋窩硬膜外血腫手術8症例,後頭蓋窩水腫手術8症例について概要を報告し,その診断,経過の問題点を中心に解説する.さらに診断をすすめていく時点より手術までの処置に関して留意すべき点を述べ,その手術方法につきわれわれの経験した症例に基づいて説明を行うこととする.
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