文献詳細
文献概要
--------------------
編集後記 フリーアクセス
著者: 斉藤延人
所属機関:
ページ範囲:P.664 - P.664
文献購入ページに移動さて,本号の扉では東京女子医科大学の伊関 洋先生が,「医療機器開発とレギュラトリーサイエンス」について述べられています.臨床試験の方法やその考え方,新規医療機器開発を行う上での心構えや押さえておくべき基本的知識を簡潔にまとめられています.また,「新規医療技術には未知の危険が存在する」ために,その対策としてレギュラトリーサイエンスがあり,それはリスクとベネフィットのバランスを評価する科学であると定義づけています.「有効性と安全性の評価科学」であるレギュラトリーサイエンスの,今後の成熟が期待されます.総説では,岩手医科大学の佐々木真理先生が,「頚動脈プラークイメージング」について詳しく解説されています.T1強調MRI画像と言っても,さまざまな撮像法があることがわかりやすくまとめられており,頚動脈狭窄性病変の理解と治療の進歩に貢献するタイムリーな総説と言えます.その他にも研究論文が4編,症例報告が5編,連載の「教訓的症例に学ぶシリーズ」が収載されており,本号も大変内容が濃いものとなっています.
掲載誌情報