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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科41巻6号

2013年06月発行

文献概要

読者からの手紙

各種スポーツ競技における頭部外傷の現状―独立行政法人日本スポーツ振興センター「学校安全Web」の情報から

著者: 重森裕1 井上亨1

所属機関: 1福岡大学医学部脳神経外科

ページ範囲:P.525 - P.526

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 近年日本では,健康促進だけでなく生活の質の改善を目的とするさまざまなスポーツ競技の愛好家が増えている.サッカーやラグビーなどのコンタクトスポーツによる頭部外傷や脳外傷は,一般診療において目にする機会が多いが,比較的ケガが少ないと思われる水泳やマラソン,自転車といったスポーツ競技においても,それぞれのスポーツに特有なケガや疾病が生じることがある.

 スポーツ競技による死亡事故の大半は,急性硬膜下血腫が原因であり,各種スポーツ競技にあった予防対策が肝要である.予防対策を立てるためには,各種スポーツ競技で生じた事故状況を十分に検討し,受傷機転とその原因を明らかにしていくことが重要である.しかしわれわれは,各種スポーツ競技によって生じるさまざまな障害などについてすらよく知らないのが現状であり,各種スポーツ競技別の頭部外傷の報告を収集することは実際には極めて困難である.

参考文献

1) Shigemori Y, Uchida R, Matsumoto J, Oshiro S, Inoue T:Severe head injuries among Judo players in Japan:27 years survey in junior and senior high school. Science Med 2:533-534, 2011

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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