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追悼
Ladislau Steiner先生のご逝去を悼む
著者: 佐々木富男1
所属機関: 1九州大学
ページ範囲:P.626 - P.627
文献購入ページに移動私がSteiner先生に最初に出会ったのは,1985年にSteiner先生がUniversity of Virginia Medical Centerに移るかどうかを決めるためにCharlottesvilleを訪問していた時でした.それ以来,27年間親しくお付き合いいただき,薫陶を受けました.中でも,ガンマナイフが日本で最初に東京大学に導入されることが決まった時にSteiner先生が私に強く言われた「治療適応は,絶対に手術の利点,欠点を理解している脳神経外科医が決定しなくてはならない.そしてガンマナイフに関するノイエスはLars Leksell教授と自分にあるので,日本の治療担当医は治療成績を正直に発表することこそが責務である」との言葉が強く印象に残っています.東京大学でガンマナイフ治療を担当した若い先生方にはSteiner先生の言葉を伝え,それを守っていただけたと思っております.
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