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症例
バルーンカテーテルを用いた間欠的空気拡張法による嚥下訓練が奏功したWallenberg症候群に伴う嚥下障害の1例
著者: 宮本淳一1 新島京1 久保陽介2 宮崎博子2 井口福一郎3
所属機関: 1京都桂病院脳神経外科 2京都桂病院リハビリテーションセンター 3京都桂病院耳鼻咽喉科
ページ範囲:P.227 - P.231
文献購入ページに移動嚥下機能は複雑な神経機構によって統合されており,嚥下障害を来す原因や障害の程度が多彩であるため,その対処には苦慮することが多い.今回われわれは,Wallenberg症候群に伴う嚥下障害において,リハビリテーションセンターおよび耳鼻咽喉科との集学的評価によりバルーンカテーテルを用いた間欠的空気拡張法(intermittent air stretching method with balloon catheter:IASM)による嚥下訓練の適応と判断された1症例を経験した.実際に当該手技を実施したところ嚥下障害が迅速に改善したので,本例を報告するとともに,IASMについて文献的考察を加えたうえでその適応にも触れる.
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