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編集後記 フリーアクセス
著者: 斉藤延人
所属機関:
ページ範囲:P.894 - P.894
文献購入ページに移動さて本号の扉では,旭川医科大学の鎌田恭輔教授がコミュニケーション能力の重要性を説いています.特に海外留学経験や工学部という異種分野への国内留学経験をもとに,コミュニケーションによって得るものの大きさを強調されています.総説では,NTT東日本関東病院の川合謙介先生が,てんかんの緩和的治療という新しい視点を,迷走神経刺激療法を代表として解説されています.緩和的治療としての効果を判定するために,適切な評価軸が必要となることを指摘されています.解剖を中心とした脳神経手術手技では,新古賀病院の一ツ松勤先生が頚動脈内膜剝離術の外科解剖を,大変わかりやすい解剖画像や手術所見を多数使用して解説されています.若手の解剖の勉強のために有力な参考文献となるのではないでしょうか.連載の脳卒中専門医に必要な基本的知識では,血小板の活性化とその制御を概説されています.その他にも,研究論文2編,テクニカルノート1編,症例報告4編などが掲載されています.特に,最近世間を騒がせている脱法ハーブ使用による合併症として横紋筋融解症が紹介されていることが注目されます.本号も引き続き充実した内容が満載です.
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