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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科43巻10号

2015年10月発行

文献概要

研究

当院における小脳挫傷例の検討

著者: 梨本岳雄1 佐々木修1 野澤孝徳1 安藤和弘1 菊池文平1 渡部正俊1

所属機関: 1新潟市民病院脳神経外科

ページ範囲:P.901 - P.906

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Ⅰ.はじめに
 外傷性後頭蓋窩血腫は全頭部外傷の3〜6%程度と言われており,その発生頻度は高くない2).特に小脳挫傷は稀であり,外傷性後頭蓋窩血腫の4分の1と言われている8).今回われわれは,当院における小脳挫傷例を後方視的に調査し,その発症機転,臨床経過,治療方法,予後について検討し,文献的考察を加えた.

参考文献

1) d'Avella D, Servadei F, Scerrati M, Tomei G, Brambilla G, Angileri FF, Massaro F, Cristofori L, Tartara F, Pozzati E, Delfini R, Tomasello F:Traumatic intracerebellar hemorrhage. clinicoradiological analysis of 81 patients. Neurosurgery 50:16-25;discussion 25-27, 2002
2) 濱崎公順,山木垂水,吉野英二,樋口敏宏,堀川義治,平川公義:外傷性後頭蓋窩血腫.No To Shinkei 39:1083-1090, 1987
3) 刈部 博,林 俊哲,平野孝幸,亀山元信,中川敦寛,冨永悌二:高齢者頭部外傷の特徴と問題点.脳外誌23:965-972, 2014
4) Nagata K, Ishikawa T, Ishikawa T, Shigeno T, Kawahara N, Asano T, Takakura K:Delayed traumatic intracerebellar hematoma:correlation between the location of the hematoma and the pre-existing cerebellar contusion--case report. Neurol Med Chir(Tokyo)31:792-796, 1991
5) Olin MS, Young HA, Schmidek HH:Contrecoup intracerebellar hemorrhage:report of a case. Neurosurgery 7:271-273, 1980
6) 太田富雄,松谷雅生:脳神経外科学 改訂10版.金芳堂,京都,2008,p1211
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8) 佐藤健吾,檜前 薫,松沢裕次,竹原誠也,植村研一,忍頂寺紀彰,下山一郎:外傷性小脳挫傷の臨床的検討.No Shinkei Geka 15:1285-1289, 1987
9) 重森 稔,森山 匠,江口議八郎,野口真志,川崎建作,川場知幸,鳥越隆一郎,渡辺光夫:前頭側頭部打撲により発生した後頭蓋窩急性硬膜外血腫の1例.Neurol Med Chir(Tokyo)25:489-492, 1985
10) 篠原幸人,小川 彰,鈴木則宏,片山泰明,木村彰男(編):脳卒中治療ガイドライン2009.協和企画,東京,2009,pp152-159
11) 高里良男:頭部外傷に対する治療戦略の現状と展望.脳外誌23:951-956, 2014
12) 横田裕行:外傷学における頭部外傷の位置づけ—第28回日本外傷学会総会・学術集会から—.脳外誌23:942-950, 2014

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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