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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科43巻10号

2015年10月発行

文献概要

報告記

The 27th Annual Meeting of KSPN & 2015 JSPN-KSPN Joint Meeting (2015年5月15日)

著者: 亀田雅博1

所属機関: 1岡山大学大学院脳神経外科

ページ範囲:P.940 - P.941

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 Meeting前夜はロッテワールドホテルにてwelcome receptionがあり,女性2名によるバイオリン演奏から始まりました.このバイオリン奏者のお一人は,会長のYoung-Shin Ra教授(Ulsan大学)が治療され,脳腫瘍を克服された方でした.続いて,過去のJSPN-KSPN Joint Meetingの招待講演の内容とその際の集合写真が提示され,Ra教授の解説でこれまでの歴史を皆で振り返りました.今回は師田信人先生(東京都立小児総合医療センター)のアナウンスのおかげで,これまでよりも多くの日本からの演題が登録されたとの説明がありました.
 MeetingはAsan Medical Centerのauditoriumで行われました.今回の主題はcraniosynostosisで,ドイツのマインツからWolfgang Wagner教授,日本から坂本博昭先生(大阪市立総合医療センター),韓国からはSoo-Han Yoon先生(Ajou大学)がcraniosynostosisに関して講演されました.やはり地域性でしょうか,Wagner教授からは従来型の開頭術についてのお話,坂本先生からは症候群性craniosynostosisに対する延長器を用いたfront-orbital advancementのお話を伺いました.また,師田先生からcranio-cervical junctionの疾患に対する外科治療,山崎麻美先生(高槻病院)から髄膜瘤の患児に対して脳室腹腔シャントを行うべきタイミングに関して招待講演がありました.また,舟状頭蓋に対する治療について,韓国から形成外科の先生が演題を出されており,横方向の拡大のみでなく,前後径の縮小も併せて行っていると伺いました.この件に関しては,質疑応答で,われわれ日本の脳神経外科医は前後径の縮小については頭蓋容積・頭蓋内圧の観点から躊躇してしまうが,その点に関してはどう考えるかと質問がありました.すると韓国側の脳神経外科の先生がお返事をくださいましたが,彼らはそれほど前後径を縮めることに対して不安は抱いていないとのことでした.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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