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報告記
第9回世界脳卒中学会—(2014年10月22〜25日)
著者: 佐藤光夫1
所属機関: 1脳神経疾患研究所附属南東北福島病院脳神経外科
ページ範囲:P.168 - P.169
文献購入ページに移動今回90カ国から2,360人の事前登録と1,442演題の応募がありました.初日は例年通り,Teaching Courseが開催され,夕方から開会式,その後,会場内で懇親会が行われました.2日目からは通常の口演とポスター発表,さらにメーカー主催のランチョンおよびイブニングセミナーが行われました.発表の全体的な傾向としては,虚血性脳卒中の臨床が中心で,画像診断や血管内治療,血行再建術,急性期管理,リハビリテーション,抗血栓薬による2次予防など多くのセッションが組まれていました.今回は新規抗凝固薬(NOAC)の発売を受け,心房細動とNOACの発表が多くみられました.各種NOACはいずれもワルファリンと比べ,虚血性脳卒中の発症率は非劣性を示し,一方,出血発症率は有意に低く,しかも致死的な大出血が少ないという報告が多くみられました.
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