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症例
頚椎症の診断で紹介されたVB12欠乏性亜急性連合性脊髄変性症の1例
著者: 横山邦生1 川西昌浩1 杉江亮1 山田誠1 田中秀一1 伊藤裕1 黒岩敏彦2
所属機関: 1医仁会武田総合病院脳神経外科 2大阪医科大学脳神経外科
ページ範囲:P.1059 - P.1063
文献購入ページに移動頚椎症は頚椎椎間板,Luschka関節,椎間関節などに生じた加齢変化が原因で,椎間板膨隆,靱帯の肥厚,骨棘形成が起こった状態をいい,中高年の手のしびれや歩行障害を来す脊髄疾患全体の中で最も頻度の高い病態である2).脊椎の専門外来には,近医より紹介され外科的処置を希望する患者が日々数多く来院する.しかしながら,来院する患者の中には,詳細な病歴聴取や神経学的診察を怠ると,思わぬpitfallに陥るケースが存在する.今回われわれは,頚椎症性脊髄症との診断で手術目的に近医整形外科より紹介されたVB12欠乏性亜急性連合性脊髄変性症の1例を経験したため報告する.
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