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「頑張る」ということ
著者: 松尾孝之1
所属機関: 1長崎大学脳神経外科
ページ範囲:P.447 - P.448
文献購入ページに移動 ふと気づくと,日々後悔することの繰り返し.本来怠け者の私にとって「頑張る」とはどういうことだろう,とこの文章を書きながら考える.
私は,冬を除いて現実逃避のために海に行き,海の中で自分の呼吸の音だけの世界で時を過ごす.海には毎回違う何かがある.レジャーとして始めたダイビングであったが,長年回数を繰り返していくと,多くの経験をする.海に入るには,自分自身の命,一緒に潜るバディの命を守るための多くのルールが存在する.たかだか1時間に満たない時間であるが,本来人が生活できる場所ではないところで過ごす非日常を楽しむのだから,危険に遭遇するのは当然である.しかし,回数を重ね,その不自然な状況にも慣れてくると,そのルールさえ疎かになることがある.技術に自信がつき,誰もが海に入ることを躊躇するような条件の中でも,海に入ることを楽しむようになっていく.ダイビングを始めて12年目の夏,それは訪れた.
私は,冬を除いて現実逃避のために海に行き,海の中で自分の呼吸の音だけの世界で時を過ごす.海には毎回違う何かがある.レジャーとして始めたダイビングであったが,長年回数を繰り返していくと,多くの経験をする.海に入るには,自分自身の命,一緒に潜るバディの命を守るための多くのルールが存在する.たかだか1時間に満たない時間であるが,本来人が生活できる場所ではないところで過ごす非日常を楽しむのだから,危険に遭遇するのは当然である.しかし,回数を重ね,その不自然な状況にも慣れてくると,そのルールさえ疎かになることがある.技術に自信がつき,誰もが海に入ることを躊躇するような条件の中でも,海に入ることを楽しむようになっていく.ダイビングを始めて12年目の夏,それは訪れた.
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