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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科45巻1号

2017年01月発行

文献概要

術中モニタリングの未来

著者: 佐々木達也1

所属機関: 1青森県立中央病院脳神経外科

ページ範囲:P.3 - P.4

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 私が広南病院で脳神経外科医としての人生をスタートしたのは,1981年であった.「ルビーの指環」や「奥飛騨慕情」が大ヒットし,スペースシャトル「コロンビア」の打ち上げに成功した年である.当時の脳神経外科は手術用顕微鏡やCTが各施設に普及しつつある状況で,少なくとも広南病院では術中モニタリングは行われていなかった.あれから36年,現在は術中モニタリングが普及しつつある状況である.手術用顕微鏡やCTがない施設は皆無であろう.
 私が最初に取り組んだモニタリングはsomatosensory evoked potential(SEP),auditory brainstem response(ABR)などであった.下肢SEPで前大脳動脈の血流不全をある程度モニタリングできるようにはなったものの,なかなか新しいモニタリングができなかった.特にvisual evoked potential(VEP)には手を焼いた.努力しても努力してもうまくいかず,たどり着いた結論は「うまく記録できればblindかどうかはわかるようだ」というものであった.その後2年間の米国留学でモニタリングからも離れた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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