icon fsr

文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科45巻11号

2017年11月発行

文献概要

--------------------

編集後記 フリーアクセス

著者: 伊達勲

所属機関:

ページ範囲:P.1034 - P.1034

文献購入ページに移動
 今月の「扉」には有賀 徹先生から「明るい高齢社会を!」をいただいた.有賀先生は全国の労災病院などを所管している労働者健康安全機構の理事長として,増加の一途をたどる高齢患者に対する「水平連携に準じた垂直連携」を,急性期医療の大きなテーマに採りあげられている.在宅患者の日常的な治療上の連携が「水平連携」,急変時の救急搬送が「垂直連携」であるが,高齢者の繰り返す肺炎などの場合,地域密着型病院に救急搬送していくことが「水平連携に準じた垂直連携」に相当し,超高齢社会における救急医療の主体になっていくべきであると説いていらっしゃる.地域医療構想の中で,各病院は,高度急性期,急性期,回復期,慢性期のベッドの割り振りについて,将来を見越した検討に余念がないと思われるが,高齢者に対する救急体制についても地域ごとに水平連携・垂直連携の運用を十分検討することが必要だとの認識を共有していきたい.
 今月号には研究2論文,症例報告4論文,教訓的症例に学ぶシリーズ3論文,および連載,と興味深い論文が並んでいる.秋の夜長に精読いただければ幸いである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら