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たまにはスポーツ医学もいかがですか?
著者: 谷諭1
所属機関: 1東京慈恵会医科大学脳神経外科
ページ範囲:P.101 - P.102
文献購入ページに移動そのような中で,東京ドームの隣にある後楽園ホールで行われるプロボクシングの試合のリングサイドドクターとして医局の行事さながらに派遣され,砂かぶりのようなリングの脇に座る仕事も多くありました.選手の汗と鼻血を浴び,そして,リングサイドの喧騒の中で,「なぜ,ボクサーはパンチでノックダウンするのだろう?パンチを受けた瞬間の頭の中はどうなっているんだろう?」という極めて原始的な疑問がふつふつと湧いてきました.そんな疑問を少しでも解決したいと思い,また,その一部がわかれば,予防医学の観点からもスポーツ現場での悲惨な事故を減らせるのでは?そして,そのほうが外傷の治療学の進歩より早く社会的に結果が出るのでは?と厚かましくも思いました.
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