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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科45巻7号

2017年07月発行

文献概要

最近になって気付いたこと

著者: 國枝武治1

所属機関: 1愛媛大学大学院医学系研究科脳神経外科学

ページ範囲:P.573 - P.574

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 昨年から,愛媛でお世話になっております.住み慣れた関西圏から離れ,これまであまり縁がなかった地域に引っ越しましたが,生活面で変わることはありません.また,外来・病棟・手術と診療面においても,大きく変わることはありませんでした.一番大きな変化は,現職になって医学生と接する機会が増えたということです.特に,病院実習では,5年生の6人が1グループとなって,脳神経外科で2週間過ごします.この実習に際しては,試験のための知識や座学で学べる以上のことを学んでほしいと考えています.そのため,カンファレンスでは,専門研修医や若手スタッフが担当患者のプレゼンテーションを提示した後に,学生に強制的に質問を考えてもらっています.そうすることで,学生側はチーム医療の重要な局面であるカンファレンスに積極的に参加する体験を得ると同時に,指導する側は,学生が症例について何を学び,何がわかっていないかを知ることができます.また,脳神経外科医がどのように考えて,なぜそのような治療方針になるかを理解してもらうには絶好の機会ですので,頭を使ってもらいたいのです.
 さらに,学生と若いスタッフを交えて,1時間ほどコーヒーを飲みながら話をする機会を2週間の間に持つようにしています.これは,われわれ脳神経外科医にとって,学生の将来の希望や不安を知ることができるよい機会だと感じています.学生が自分のキャリアを考える際のアドバイスになるようにしていますが,そんなやり取りの中で気付いたことがいくつかあります.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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