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手術とフロー体験
著者: 中洲庸子12
所属機関: 1滋賀医科大学脳神経外科 2前 県立静岡がんセンター脳神経外科
ページ範囲:P.849 - P.851
文献購入ページに移動 集中して自分を高め,最大限の力を発揮するためにはどうするべきか,前に進むことを常に考えて,日々取り組んできました.
実は,私は外科医として,決して素質や環境に恵まれた人間だったわけではありません.また,女性に対する偏見が今よりも強い時代に職業人生をスタートしました.ところが,そういう私が試行錯誤の末,大好きなフィールドをいくつかみつけ,幸福な脳神経外科医になれたのです.その要因は,たくさんの幸運な指導や支援を受けられたこと,家族の献身,自己のモチベーションを維持したことなどいくつかあります.この拙文では,特にモチベーションの源としての「フロー体験」と「自己効力感」について,個人的経験を述べたいと思います.ただし,これらの心理学的理論を専門的に研究したのではなく,自己流で解釈・活用していることをお断りしておきます.
実は,私は外科医として,決して素質や環境に恵まれた人間だったわけではありません.また,女性に対する偏見が今よりも強い時代に職業人生をスタートしました.ところが,そういう私が試行錯誤の末,大好きなフィールドをいくつかみつけ,幸福な脳神経外科医になれたのです.その要因は,たくさんの幸運な指導や支援を受けられたこと,家族の献身,自己のモチベーションを維持したことなどいくつかあります.この拙文では,特にモチベーションの源としての「フロー体験」と「自己効力感」について,個人的経験を述べたいと思います.ただし,これらの心理学的理論を専門的に研究したのではなく,自己流で解釈・活用していることをお断りしておきます.
参考文献
1) M. チクセントミハイ(著):フロー体験入門—楽しみと創造の心理学—.世界思想社,京都,2010
2) M. チクセントミハイ(著):フロー体験とグッドビジネス—仕事と生きがい—.世界思想社,京都,2008
3) A. バンデューラ(編著):激動社会の中の自己効力.金子書房,東京,1997
4) 水木しげる:水木サンの幸福論.角川書店,東京,2007
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