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編集後記 フリーアクセス
著者: 寳金清博
所属機関:
ページ範囲:P.954 - P.954
文献購入ページに移動もともと,微々たるものであるが,「霊感」がある.実際には,何も見たことはない.この大地震でさえ,予知どころか,大揺れで家族がみんな悲鳴を上げてから,ごそごそとベッドから這い出て呆れられた有様である.筋金入りの霊能者から見れば,笑止千万である.強いて言えば,何者か,人智の及ばぬものの存在を感じる感性があり,それに対する畏怖の念は人一倍強いのである.だから,時々,言うに言われぬ畏怖感覚に囚われる.過去の記録を遥かに超える凶暴な台風,想像を超えた大雨,果ては,連発する大地震……こんな天変地異が続けば,凡人ですら,人智を超えた自然の脅威に恐怖する.まして,この小心者の霊能者にとって,最近のこの世の有様は,本当に人間の無力さをまざまざと見せつけられ,震撼するしかない.
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