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連載 教訓的症例に学ぶシリーズ
開頭被膜切除で再発し内視鏡下開窓術で根治し得た成人症候性鞍上部くも膜囊胞の1例
著者: 横山邦生1 川西昌浩1 伊藤裕1 山田誠1 田中秀一1 山下正真1 杉江亮1 田村陽史2 黒岩敏彦2
所属機関: 1医仁会武田総合病院脳神経外科 2大阪医科大学脳神経外科
ページ範囲:P.159 - P.162
文献購入ページに移動〈患 者〉65歳 女性
現病歴 2015年3月頃より視力視野障害を自覚し,同年6月に近医眼科より紹介受診された.来院時,矯正視力は右0.5,左0.9で左優位の両耳側半盲を認めた.術前内分泌機能検査で異常所見はなかった.脳MRIで鞍上部から脚間槽を占拠する囊胞性病変を認めた(Fig.1A-D).囊胞内部は髄液と等信号を呈し,前方で視交叉を圧迫していた.脳室拡大は認めなかった.造影効果は認められず,くも膜囊胞が疑われた.
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