文献詳細
文献概要
症例
皮質性くも膜下出血に近接する急性期微小皮質梗塞を認めた可逆性脳血管攣縮症候群の1例
著者: 江端由穂1 福田雄高23 中村光流12 近松元気12 塩崎絵理12 森塚倫也2 日宇健2 川原一郎2 小野智憲2 原口渉2 牛島隆二郎2 堤圭介2
所属機関: 1独立行政法人国立病院機構長崎医療センター脳神経外科初期研修プログラム 2独立行政法人国立病院機構長崎医療センター脳神経外科 3福田脳神経外科病院
ページ範囲:P.1073 - P.1079
文献購入ページに移動可逆性脳血管攣縮症候群(reversible cerebral vasoconstriction syndrome:RCVS)に合併する皮質性くも膜下出血(cortical subarachnoid hemorrhage:cSAH)は発症早期に約1/3の症例で認められるが,その出血機序については明らかではない3,7).今回われわれは,雷鳴様頭痛(thunderclap headache:TH)発症後2日目の画像検査でcSAHを認め,血腫が最も厚い脳溝部に近接して急性期微小皮質梗塞を合併したと考えられるRCVSの1例を経験した.稀な症例であり,RCVSに伴うcSAHの臨床像やその発生機序について,文献的考察を加えて報告する.
参考文献
掲載誌情報