文献詳細
文献概要
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編集後記
著者: 新井一
所属機関:
ページ範囲:P.1308 - P.1308
文献購入ページに移動 日本全土を興奮させたラグビーワールドカップは,11月2日に南アフリカの優勝で幕を閉じた.私自身,横浜国際スタジアムで行われた3試合を観戦する機会を得たが,なんといっても圧巻は日本—スコットランド戦であった.観客全員が一体となったスタジアムに身を置き,スポーツのもつ力・素晴らしさをあらためて感じ入った次第である.まさに,「4年に一度じゃない.一生に一度だ.—ONCE IN A LIFETIME—」の経験であった.
さて本号の「扉」には,河野兼久先生の「私の『苦いカルテ』—1脳外科医の41年間の反省—」と題する原稿が寄せられている.ご自身のご経験・ご苦労を淡々と記されており,大変に感銘を受けた.私も胸に手を当てて,自分自身の脳神経外科医としての半生を,自戒を込めて振り返ったところである.これから脳神経外科医としての険しい道を歩もうとする若い先生方には,貴重な道標になる「扉」であった.また本号には,浅野孝雄先生の「AI時代における脳と心」の完結編が掲載されている.内容は決して平易なものではなく,正直私もすべてを理解できたわけではないが,文末にあるニーチェとブッダとの仮想問答は示唆に富んでおり,AI時代を生きるわれわれが忘れてはならない含蓄がそこにあるように思えた.
さて本号の「扉」には,河野兼久先生の「私の『苦いカルテ』—1脳外科医の41年間の反省—」と題する原稿が寄せられている.ご自身のご経験・ご苦労を淡々と記されており,大変に感銘を受けた.私も胸に手を当てて,自分自身の脳神経外科医としての半生を,自戒を込めて振り返ったところである.これから脳神経外科医としての険しい道を歩もうとする若い先生方には,貴重な道標になる「扉」であった.また本号には,浅野孝雄先生の「AI時代における脳と心」の完結編が掲載されている.内容は決して平易なものではなく,正直私もすべてを理解できたわけではないが,文末にあるニーチェとブッダとの仮想問答は示唆に富んでおり,AI時代を生きるわれわれが忘れてはならない含蓄がそこにあるように思えた.
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