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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科47巻6号

2019年06月発行

文献概要

解剖を中心とした脳神経手術手技

内視鏡下経鼻手術における解剖に基づいた手術と工夫

著者: 石井雄道1 森良介1 大村和弘2 鴻信義2 村山雄一1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学脳神経外科学講座 2東京慈恵会医科大学耳鼻咽喉科学教室

ページ範囲:P.619 - P.627

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Ⅰ.はじめに
 下垂体部腫瘍に対する手術は内視鏡下経鼻手術が主流となってきている.特に,内視鏡の特性である広角・斜視鏡を利用して,これまで開頭手術が行われていた大型の腫瘍や頭蓋底腫瘍も経鼻手術で摘出可能となった.しかし,腫瘍の進展様式によっては,腫瘍の残存や腫瘍周囲の微細血管損傷による術後出血,髄液漏などの合併症が起こるため,これら合併症を回避することが手術成功のカギとなる.
 本稿では,下垂体・傍鞍部腫瘍に対する内視鏡下経鼻的腫瘍摘出術において,合併症を回避していかに効果的に腫瘍摘出を行うかについて,手術解剖を中心に解説する.

参考文献

1) 飯村慈朗:鼻中隔手術における臨床解剖—外鼻から蝶形骨洞自然口まで.耳喉頭頸90:412-419, 2018
2) 石井雄道,寺本 明,田原重志,森田明夫,松野 彰:画像診断に沿った下垂体腺腫の摘出戦略.CI研究37:9-13, 2015
3) Ishii Y, Tahara S, Hattori Y, Teramoto A, Morita A, Matsuno A:Fascia patchwork closure for endoscopic endonasal skull base surgery. Neurosurg Rev 38:551-556, 2015
4) Rivera-Serrano CM, Snyderman CH, Gardner P, Prevedello D, Wheless S, Kassam AB, Carrau RL, Germanwala A, Zanation A:Nasoseptal “rescue” flap:a novel modification of the nasoseptal flap technique for pituitary surgery. Laryngoscope 121:990-993, 2011

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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