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解剖を中心とした脳神経手術手技
内視鏡下経鼻手術における解剖に基づいた手術と工夫
著者: 石井雄道1 森良介1 大村和弘2 鴻信義2 村山雄一1
所属機関: 1東京慈恵会医科大学脳神経外科学講座 2東京慈恵会医科大学耳鼻咽喉科学教室
ページ範囲:P.619 - P.627
文献購入ページに移動下垂体部腫瘍に対する手術は内視鏡下経鼻手術が主流となってきている.特に,内視鏡の特性である広角・斜視鏡を利用して,これまで開頭手術が行われていた大型の腫瘍や頭蓋底腫瘍も経鼻手術で摘出可能となった.しかし,腫瘍の進展様式によっては,腫瘍の残存や腫瘍周囲の微細血管損傷による術後出血,髄液漏などの合併症が起こるため,これら合併症を回避することが手術成功のカギとなる.
本稿では,下垂体・傍鞍部腫瘍に対する内視鏡下経鼻的腫瘍摘出術において,合併症を回避していかに効果的に腫瘍摘出を行うかについて,手術解剖を中心に解説する.
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