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研究
当院における鋼製器械の品質管理状況と洗浄用水の水質について
著者: 中山博文1 川口公悠樹1 加藤晶人2 森嶋啓之1 長島梧郎1 八木岡節子3 朝倉武士3 田中慎一4 田中雄一郎5
所属機関: 1川崎市立多摩病院(指定管理者 学校法人聖マリアンナ医科大学)脳神経外科 2川崎市立多摩病院(指定管理者 学校法人聖マリアンナ医科大学)救急災害医療センター 3川崎市立多摩病院(指定管理者 学校法人聖マリアンナ医科大学)手術部 4聖マリアンナ医科大学感染制御部 5聖マリアンナ医科大学脳神経外科
ページ範囲:P.845 - P.850
文献購入ページに移動医療機器保全管理の最終目的が患者の安全確保であることは論を俟たない.手術器械の不具合は施術効率を落とし,施術側にもストレスがかかり,不意の臓器損傷,破損による体腔内への落下,付着物による感染といった周術期トラブルにも影響が起こりうる.
現在,医療機関での医療機器保守は医療法第6条(平成18年6月公布)に定められた義務であるが,明確に示された基準がないのも現状である.鋼製器械の保守は洗浄滅菌といった再生処理が中心となるが,これら管理状態についての報告は,実験研究的な報告を除いて見当たらない.
われわれは手術用鋼製器械につき,検視下での損傷状況の調査を実施した.鋼製小物の肉眼的な破損や変形のほかにも,金属腐食に影響するであろう処理水の水質検査についても併せて行ったので報告する.
参考文献
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