文献詳細
文献概要
扉
脳神経外科医のキャリアとサブスペシャリティー
著者: 高安正和12
所属機関: 1愛知医科大学 2稲沢市民病院脳神経外科・脊髄末梢神経センター
ページ範囲:P.3 - P.4
文献購入ページに移動さて,脳神経外科医各個人とサブスペシャリティーとのかかわりは,そのキャリアとともに変化していく.専門医取得前の研修医時代にはすべての分野をまんべんなく勉強して試験に備えるが,その後は個人の興味や医局・施設の状況などにより特定の専門分野を重点的に極めていくことになり,また,極める分野も年とともに変化することがある.私自身のことを振り返ると,若い頃は主に脳血管障害に興味をもった.卒後10年程経過した頃には,臨床では通常の脳動脈瘤クリッピング術,バイパス術,頸動脈内膜剝離術(CEA)など自信をもってできるようになり,研究面では脳血管攣縮や,米国留学中に学んだ脳の微小循環の仕事において成果を出すことができ,将来,自分は脳血管障害のスペシャリストになるのだろうと漠然と考えていた.
掲載誌情報