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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科49巻1号

2021年01月発行

文献概要

特集 脳動脈瘤—Q & Aで学ぶ開頭術,血管内治療のコツと使い分け Ⅲ脳動脈瘤に対する血管内治療

コイルの選択と挿入法および離脱困難時の対応は?

著者: 松丸祐司1 鯨岡裕司2

所属機関: 1筑波大学医学医療系脳神経外科・脳卒中予防治療学講座 2茨城県立中央病院脳神経外科

ページ範囲:P.105 - P.110

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Point
・虎の門病院における未破裂脳動脈瘤症例の後方視的な研究より,1stコイルが留置コイルの体積の1/3以上を占めると,再発・再治療が少なくなることが明らかとなった.
・コイルを留置しながらカテーテルの位置を調整するためには,機器の把持の仕方を工夫する必要がある(Fig. 1).
・離脱不良とその対応には機器の添付文書を参照する.離脱位置の確認や電源部(パワーサプライ)の交換などでも離脱できない場合,推奨されないが,ワイヤーの回転によるねじ切りやワニグチクリップによる電気回路の再建などの手段もある.

参考文献

1)Ishida W, et al:The significant impact of framing coils on long-term outcomes in endovascular coiling for intracranial aneurysms:how to select an appropriate framing coil. J Neurosurg 125:705-712, 2016
2)Misaki K, et al:Optimizing the volume of the initial framing coil to facilitate tight packing of intracranial aneurysms. World Neurosurg 90:397-402, 2016
3)AXIUM PRIMEデタッチャブルコイルシステム(添付文書).日本メドトロニック,2019年4月作成(第1版)
4)Targetデタッチャブルコイル(添付文書).日本ストライカー,2017年11月改訂(第8版)
5)V-Trakマイクロプレックスコイルシステム(添付文書).テルモ,2017年9月改訂(第5版)
6)Lee CY, et al:Mechanical detachment of Guglielmi detachable coils after failed electrolytic detachment:rescue from a technical complication. Neurosurgery 63(4 Suppl 2):293-294;discussion 294, 2008
7)Kim YS, et al:Alternative detachment technique for electrically detachable coils:rescue from an unintended complication. Oper Neurosurg(Hagerstown)11:569-574, 2015

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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